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乳がん経験者の貸切日を設定

菰野町の温泉施設

  菰野町千草にある日帰り温泉施設「釈迦の隠し湯 三休の湯」で月に1回、乳がん経験者が貸し切りで温泉を利用できる日を設けて1年。経営者の妻で、自身も乳がんを患った西野久美子さん(61)=写真=と利用者に話を聞いた。
 西野さんは48歳のある日突然、左乳房に激痛が走り、乳首から出血した。すぐに病院で精密検査を受けたとこ
ろ、乳がん(第2期)と診断。「がん=死」と感じ、「どうして私が」と苦しんだ。手術で左乳房を切断し、10年以上経った今も、毎月治療を続けているという。
 術後は温泉に行きにくく、同施設の前オーナーの好意で「客の少ない時間帯に温泉を利用させてもらえたことがありがたかった」と西野さん。温泉を夫が引き継ぐことになってから、「乳がん患者が周りの目を気にせずに
温泉を楽しんでほしい」という思いを抱いた。昨年6月、乳がん経験者のための貸し切り日を月1回ほど設けたところ、口コミなどで広がり、常連客もできたという。
 2年前に乳がんの手術をしたという四日市市の女性(49)は「患者同士でコミュニケーションが取れ、薬や治療の話もできる。外の景色も良く、癒やされます」と話し、毎月入浴を楽しんでいる。
 「お客さん同士が仲良くなっていくのがうれしい。緑に囲まれた温泉に、心と体を休めに来てください」と西野さんは話している。
 貸し切り日は、1月から3月の冬場と8月を除き、毎月実施している。次回は10月8日(月)午前11時から午後3時までで、手打ちそば(500円)も準備するという。入浴料は大人600円、小学生以下300円。
 問い合わせは同施設Tel 059・393・5439まで。

伊賀タウン情報YOU 2012年9月後半(588)号」より

   
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