治療中もおしゃれに―　県がん相談支援センター

　県がん相談支援センターは、10月11日（木）午前10時から同11時半まで、津市桜橋の津庁舎保健所で、がん患者や家族、友人を対象にした、美容に関する相談会「治療中もおしゃれに過ごす」を開く。参加無料。
　抗がん剤の治療中には、髪や眉・まつ毛の脱毛、肌のくすみ、爪の黒ずみなどの悩みを持つ人も少なくない。そんな外見の変化をうまくカバーできるよう、相談会ではウィッグの手入れやアレンジの仕方、シミやくすみ、クマのカバー方法、爪の手入れ方法などを学ぶ。
　講師は、医療用かつらを扱うNPO法人日本ヘアエピテーゼ協会三重支部の山口潤子さんと、資生堂販売株式会社中部支社の杉原幸子さん。美容師である山口さんは、抗がん剤治療で脱毛や肌の状態に悩む女性客の話を聞いた際、外見を以前と同じ状態に近づけることの大切さを痛感したといい、今回の相談会を企画した。メイクアップについては、自身の知識だけでなく専門家からの指導を仰げるよう、資生堂の杉原さんに講師を依頼した。
　山口さんは「気分が沈みがちな患者さんが、日々の生活を前向きに過ごすきっかけになれば」と話し、「美容について学びながら、同じ悩みを持つ人同士が出会い、情報交換が出来る場にもしたい」と準備を進めている。
　当日は鏡と、できれば化粧品を持参する。申し込み、問い合わせは同センターTel 059・253・3550まで。
　なお、同日午後1時半から同3時半まで、同会場で「がん患者と家族方のおしゃべりサロン」も開催する。参加無料、申し込み不要。

「伊賀タウン情報YOU 2012年9月後半（588）号」より