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さりげなく着用 気軽に入浴楽しんで

傷跡カバーする専用着
理解深め、正しく認識を−

旅館、浴場などで啓発
東海では初の取り組み

  乳がんや皮膚移植手術を受けた人が、周囲の目を気にせず入浴などを楽しめるようにと、県は今年3月、専用入浴着への理解を求めるポスターやちらしを各2500部作成し、県内の旅館や公衆浴場、医療機関など約500か所へ配布した。
 専用入浴着の啓発は東海地方では初めての取り組みだ。
 専用入浴着は、温泉などで傷痕をカバーできるようにと長野県の企業が開発、製造したもの。撥水性があり、せっけんも洗い流しやすく、信州大学での検査実験でも衛生上問題は無いとの結果を得ているが、十分に周知されていないため、入浴施設に着用を断られることもあったという。
 三重県では、バリアフリー推進の一環として、入浴着についての具体的な問い合わせに応じている。
 県健康づくり課の和手昌之さん(43)は「体に傷痕がある人も気軽に温泉を利用できるようになるには、入浴着の普及が必要。
 入浴施設側だけでなく、利用客など周囲の人たちも正しく理解してほしい」と話していた。
 入浴着の問い合わせはブライトアイズ電話03・5933・3601まで。

 8月5日(日)午前9時半から県津庁舎で開かれる「乳がん患者関係補助用品の展示会」で、入浴着とポスターの展示がある。
 展示会の問い合わせは県がん相談支援センター電話059・253・3550、すずらんの会南部地域支部電話059・231・4718まで。

術後でもお気軽に

入浴着に理解促すミニポスター制作 伊賀の湯・名張の湯

 伊賀市久米町の「伊賀の湯」と名張市希央台の「名張の湯」は、専用入浴着への理解を求める県制作のポスターを貼り出す。
 これまでに入浴着についての問い合わせがあったことから、販売元であるブライトアイズの問い合わせ先などを明記したミニポスターも独自に制作。
 利用者に理解を促すため、両ポスターを貼ることにしたという。
 「着用される方にも他のお客さまにも、入浴着について正しい認識をもってもらえるよう、協力させていただくことにした」という両施設の仁保晃一支配人(37)は、「手術をして入浴を控えられている方にも楽しんでいただければうれしい」と話している。

伊賀タウン情報YOU 2012年7月後半(584)号」より

   
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