【アイドルになる夢へ踏み出した村井さん】
いつかは夢を与える側に―。今春、高等専修学校を卒業し、アイドルになるという夢へ踏み出した三重県伊賀市在住の村井悠莉さん(18)。オーディションの最終選考、更にはデビューへ向け挑戦を続けている。
母の友人が主宰するストリートダンススタジオに通い始めたのが小学2年の時。初回で「こんな楽しいものがあるなんて」と魅せられ、スタジオ仲間とユニットを組み、大会にも出場した。
「バックダンサーになりたい」と、中学卒業後はダンサーや芸能の世界を目指す大阪スクールオブミュージック高等専修学校(大阪市)に進学。「人見知りで引っ込み思案だった」が、「バックでなく人前に出ることも意外と楽しい」と気づき、2年生のころから「アイドルになりたい」と明確な夢を抱くようになったという。
配信ポイントで上位目指す
卒業間近だった今年2月、女性アイドルグループのメンバーを発掘する全国規模のオーディション「ジュノン・スーパーアイドル・コンテスト」に応募し、書類選考に合格した。その後、候補者自身がライブ配信アプリ「SHOWROOM(ショールーム)」とファンコミュニティーサービス「CHEERZ(チアーズ)」で動画配信し、視聴者からの合算ポイントで上位を目指す各順位決定戦を競った。
初めての配信は「緊張と口下手で、何が何だかわからないうちに終わってしまった」そう。それでも、ベスト50、ベスト30、ベスト20へと駒を進めた。審査員による最終選考へと進むファイナリストが決まるのは、4月9から15日の配信での獲得ポイント数だ。
一方で、3月に受けた別のオーディションの選考にも残っていて、「浮き沈みのない性格で、物事に動じないので、メンタルはアイドル向きかもしれない」と自己分析する。
「笑顔を届けられる可愛くてかっこいいアイドルになりたい」と、家族や友人たちの協力を得て、今年は夢に向けてさまざまな挑戦をするつもりだ。今は「9日から始まるショールームとチアーズのライブ配信を視聴してもらい、応援してもらえたらうれしい」と目を輝かせた。
2023年4月8日付841号2、3面から