伊賀市議会6月定例会は27日、議員提出の2件を含む一般会計補正予算案など議案13件を可決、承認し閉会した。市シルバー人材センター(福山康宣理事長)から提出された、安定的な事業運営に対する支援を求める請願は賛成多数で採択した。

 請願では、来年10月から導入される消費税の仕入税額控除の方式「インボイス制度」により、免税事業者の会員がインボイス(適格請求書)を発行できず、同団体も仕入税額控除ができなくなり、預かり消費税分を納める必要が生じると指摘。「センター運営は収支相償の原則から余剰金はなく、新たな税負担は存続の危機」と訴えていた。

 同制度では、基準期間の課税売上高が1000万円以下の事業者は消費税の納税は免除されるのに対し、登録事業者になれば売上高にかかわらず納税義務が発生する。同団体によると、4月1日現在の会員数は61歳から93歳の740人。2021年度の総契約数は5210件で、会員一人当たりの収入は平均で月4万2000円。

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