【句集を自費出版した池田さん】

 三重県伊賀市桐ケ丘の池田金一さん(81)はこのほど、長年詠んできた川柳を1冊にまとめた句集「喜怒有楽」を自費出版した。句会の友人や趣味のランニング仲間に配り、好評を得ている。

 中学生のころから俳句に興味を持ち、高校時代には文学部で筆を執った。卒業後はしばらく休止していたが、55歳のころから新聞や雑誌、週刊誌に川柳を投句し始め、入選を重ねた。本格的な活動は8年前から、最近は地元の句会にも積極的に足を運ぶなど熱を入れている。

 これまでに詠んだ川柳は5千を超え、書き留めたノートには日付や投句先などを細かく記録している。句集はA5版の108ページで、記録した川柳からお気に入りの約500句を掲載した。

 就職後の20代から始めた趣味のランニングは、67歳で心臓の病気を患うまで続けた。市民マラソンは年間約20回参加し、計5万5千キロ以上を走るほど熱中した。句集には「なぜ走る そこに道あり 酒もある」などランニングに関わる川柳もある。

 池田さんは「川柳は形にとらわれないところが面白い。まだまだ未熟だが、これからもユーモアのある句を作り続けたい」と話す。 句集は、同市阿保の青山図書室(青山複合施設「アオーネ」内)に寄贈され、閲覧できる。

2022年5月28日付820号3面から

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