三重県警伊賀署は5月25日、伊賀市内に住む70代の無職女性がキャッシュカードをだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。女性の口座などからは現金100万円が引き出されていた。警察では他人にキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりしないよう注意を呼び掛けている。

 同署によると、同日午後0時30分ごろ、被害女性宅に伊賀市役所の職員を名乗る男から「保険金の払い戻しがある。振り込むので銀行の口座を教えてほしい」と電話があった。口座番号と暗証番号を伝えると、男が「キャッシュカードが古いので取り替える必要がある。銀行職員が取りに行くので、カードは封筒に入れておいてください」などと言われたという。

 その後、銀行職員を名乗る男から「今から行く」と電話があり、女性が同1時ごろに家の外に出ると、男が自宅を訪れたので準備していた女性と夫名義のキャッシュカード2枚が入った封筒を手渡してしまったという。カードを手渡した後、女性はだまされているのではと心配になり、金融機関に口座凍結を依頼。伊賀署に通報したが、すでにそれぞれの口座から各50万円が引き出されていたという。

- Advertisement -