【賞状やトロフィーを手にする多治川君】

 4月に愛知県で開催された「2022年全日本空道ジュニア選手権大会」(全日本空道連盟主催)のU11クラスで、三重県名張市立つつじが丘小6年の多治川統将君(11)が優勝した。

 空道は、突きや蹴りといった空手の技を基に、投げ技や関節技も認められる打撃系の総合武道。「体を動かすことが好き」という多治川君は小学1年のころ、兄の陽翔君(13)とともに、同市瀬古口の大道塾名張支部道場に通い始めた。

 練習は基本を重視。投げ技が得意な相手でも踏ん張りがきくよう、筋トレなど週3回の練習に汗を流す。昨年11月に開催された西日本予選で優勝し、兄弟そろって初の全国大会出場を決めた。

 得意技は後ろ回し蹴り。今大会はタイミングが合わず決まらなかったが、水泳で培ったスタミナを生かし、粘り強く戦ったという。

 指導する中西明彦支部長(61)は「精神力の強さが武器。日々の稽古通りの試合ができている」と評価する。多治川君は「兄弟で出られたことが一番うれしい。いつか那須川天心選手(キックボクサー)みたいになりたい」と目を輝かせた。

2022年5月14日付819号10面から

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