三重県伊賀市は4月25日、可燃ごみ用指定袋の料金をサイズに関係なく1枚に付き5円値上げする素案を諮問機関の「ごみ減量・リサイクル等推進委員会」(小竹紀忠委員長)に示した。委員の意見集約は次回以降で、市は2023年4月の改定を目指し、市議会9月定例会に議案を提出したい考え。

 値上げが決まった場合の単価は45リットルの「大」が40円、30リットルの「中」が30円、20リットルの「小」が20円。市は上野北部地区の指定袋を「取っ手付き」に形状変更することや、現行の袋は改定後も差額シールの貼付なしで使用できること、処理区域が異なる青山地区も同じ料金に改定することなどを再度説明した。

 市が値上げの方針を明らかにして以降、委員会の開催は今回が2回目。質疑では「(改定前に)買いだめする人が出てくるのでは」、「袋の形状を変更するのに)1枚当たりの原価はいくらなのかなど明示する方が納得しやすい」などの意見が出た。

 市は22年度中の改定を見込み、一般会計予算案に可燃ごみ指定袋の値上げに向けた諸経費や収入を盛り込んだが、議会から条例改正案の審議前に当初予算案に盛り込んだことに「議会軽視だ」との指摘を受け、削除している。

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