【式辞を述べる長田校長=名張市桔梗が丘1で】

 三重県名張市の旧市立桔梗が丘中学校(桔梗が丘1)の施設利活用事業で、学校法人八木学園(伊勢市)が運営する「英心高校桔梗が丘校」の開校式と入学式が4月9日、同高体育館で開かれ、学校や行政、地域の関係者、保護者ら約100人が出席した。入学した39人の新たな学校生活がスタートした。

 同法人が、公募で施設利活用事業者に決まったのは昨年5月。市と6月に基本協定、12月に使用貸借契約を結び、開校に向けた準備を進めてきた。

 桔梗が丘校は通信制で、生徒の状況に合わせた柔軟なカリキュラムを設計。制服はなく、登校日は火・木曜の週2回で、授業時間は午後1時30分から同5時まで。他に土曜に月1回、実習や地域との交流などを行う特別活動がある。学校での対面授業とパソコンなどを使った自宅学習を併用し、学習を進める。
 
 開校式では、同法人の八木良明理事長が開校を宣言し、長田朗校長に校旗を手渡した。続く入学式の式辞で長田校長は「わくわくする、通いたくなる、始まる時間が待てない、そんな素晴らしい学校にしていくよう、職員一丸となって君たちを迎える」と生徒たちに語り掛けた。

 同高によると、入学したのは1年生28人、他校から転入した2年生7人、これまで往復約2時間かけて伊勢市の本校に通学していた3年生4人で、年齢は15歳から22歳。いずれも伊賀・名張両市に住む生徒たちだという。

旧市立桔梗が丘中学校施設を利活用した英心高校桔梗が丘校=同
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