特殊詐欺の被害防ぐ　信金職員に感謝状　名張署

　不安に思いながら店を訪れた女性から相談を受け、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警名張署が北伊勢上野信用金庫名張支店の福永博充支店長（48）、職員の伊藤槙希子さん（36）と上司の佐藤利幸次長（53）に感謝状を贈った。

　名張署と同支店によると、昨年12月上旬、60代女性が「市役所から介護保険料の還付があると電話があった」と同支店へ相談に訪れた。伊藤さんが応対し、女性が「市役所の介護保険課のアオキ」を名乗る女にかけるよう伝えられたコールセンターの電話番号が都内のものだったことなどから、不審に思い上司に報告。同支店から市に確認したところ、架空の内容と判明した。

　樋口弘道署長から感謝状を受け取った佐藤次長は「おかしい状況だったので確認したら、やはり違った。これからもお客さまの大切な財産を守れる行動をとっていきたい」と話していた。