【表彰状を手にする小引さん(右)と武仲さん=名張市役所で】

 長年にわたり自治会などの代表者として地域づくりに貢献したとして、三重県名張市のつつじが丘・春日丘自治協議会代表理事、小引福夫さん(71)=つつじが丘北8=と桔梗が丘8-2自治会会長、武仲元男さん(81)=桔梗が丘8=が今年度の「自治会等地縁による団体功労者」に選ばれ、総務大臣表彰を受けた。12月2日に市役所で表彰状伝達式があった。

 小引さんは岡山県出身で30年ほど前に名張へ移住し、2011年につつじが丘第4区区長に就任以来、地域活動を推進してきた。13年からは同自治協の代表になり、17年にNPO法人を立ち上げ、地域の生活支援・移動支援・サロン各事業を運営。地元小中学校での、コミュニティースクールの取り組みも強く推進してきた。市内15地区の住民自治組織代表が集まる「地域づくり代表者会議」の会長も務める。

 武仲さんは長崎県出身で20代の時に名張へ移住。2005年から区長に就任し、15年間にわたって地域活動を推進。16年からは民生員を兼任し、高齢者の見守りや認知症の人への支援を行うなど地域福祉の推進にも寄与した。桔梗が丘自治連合協議会では理事を務め、生活安全部会長として青色回転灯を装備した自動車「青パト」での見守りや消火栓を用いた実地訓練をするなど、地域全体の自主防災、防犯活動を推進している。

 今年は前年と同様、新型コロナウイルス感染症の影響で東京都内での表彰式が中止になったため、亀井利克市長が表彰状を伝達した。受け取った小引さんは「地域の皆さんや行政のおかげで続けることができた。人数の多い団地の中で大変なこともあったが、やりがいも相当あった」、武仲さんは「これからも、少しでも地区の方々ために取り組んでいきたい」と語った。

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