【投手兼総監督を務める寺岡さん】

 奈良県宇陀市の還暦野球チーム「奈良マスターズ」が、12月1日から神戸市で開かれる、60歳以上の男性による軟式野球全国大会「第5回おじいちゃんの甲子園」に奈良代表として出場する。昨年は準優勝に終わったが、今回は優勝が大目標だ。

 年1回開催される同大会は年々参加チームが増えており、今年は全国の地域予選を勝ち抜いた還暦の部(60歳以上)21チームと古希の部(70歳以上)4チームが出場する。

 投手兼総監督を務める寺岡稔さん(77)=宇陀市榛原天満台東4=によれば、奈良マスターズは「全員が『考える野球』を意識し、何をするかわからない不安感を相手に抱かせるような、作戦が読まれにくい野球を心掛けている」という。

 全国大会の予選を兼ねた4月の「宇陀シニア還暦野球大会」で優勝して出場が決まり、大会が近付いた現在は、他チームとの試合で練度を上げ、対戦相手も考慮し打順などの作戦を練っているそう。寺岡さんは「還暦野球を一度見てほしい。60、70代でもハードな動きをしていることに驚くと思う。生きがいにもつながるので、一度体験してもらえれば」と語った。

 同チームはメンバー募集もしている。「興味を持った方は気軽に声を掛けて」とのこと。

 問い合わせは寺岡さん(090・6963・7366)へ。

2021年11月20日付808号3面から

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