伊賀市選挙管理委員会事務局は7月30日、三重県選管が3月実施の市議会議員選挙(定数22)に立候補し、3票差の次点で落選した福村教親氏(59)から審査の申し立てを受け、異議申し出を棄却した市選管の決定取り消しと、得票が22番目だった北山太加視市議(65)の当選無効を裁決したことについて、委員4人に臨時の会合で説明した。会議は非公開だった。

 裁決では、北山市議が得た1098票のうち、疑問票から有効と判断された14枚の中の2票を無効とした。また、市選管が無効とした福村氏への1票を有効と認めた。

 この結果、福村氏と北村市議の得票数は1096票で同数になり、採決に不服の訴えが無い場合は伊賀市が選挙会を開いて当選人をくじで決める。不服がある場合、福村氏や北山市議、有権者は30日以内に名古屋高裁に提起できる。

 約30分の会議後、山菅善文委員長は「(県選管の採決を」真摯に受け止め対応していきたい」と話した。非公開だった理由について、市選管事務局書記長の山本幸一郎・総務部長は「委員会としての招集ではなく、単に説明するだけなので公開しなかった」と話した。

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