警務官 大田貴之

 今年も7月11日から20日までの10日間、夏の交通安全県民運動が実施されます。今回の重点は次の4点です。

①高齢者と子どもの交通事故防止
 交通事故死者数のうち、全体の約6割を高齢者が占めています。この時期は、暑さで体力の低下が心配される高齢者の他にも、外出の機会が増える子どもの事故も懸念されます。ドライバーは、暑さで注意力が散漫になりがちですが、体調を整えて運転するよう心掛けましょう。

②横断歩道における歩行者優先の徹底
 横断歩道で歩行者が犠牲になる事故が後を絶ちません。「横断歩道での歩行者優先」は法律で決められたルールです。ルールを守り、ドライバーと歩行者が気持ちよく通行できるようお互いが思いやりの気持ちを持ちましょう。まずはドライバーが横断歩道における歩行者優先を徹底しましょう。

③シートベルトとチャイルドシートの正しい着用
 2020年中、自動車乗車中の死者23人中12人がシートベルト非着用で、うち10人がシートベルトを着用していれば命は助かっていたと推定されています。シートベルトとチャイルドシートは、交通事故から命を守る大切な命綱です。日頃から正しい着用を心掛け、万一の事故に備えましょう。

④飲酒運転の根絶
 20年中、三重県内では飲酒運転による交通死亡事故が5件発生するなど、未だに根絶に至っていません。飲酒運転は犯罪です。夏本番を迎え、冷たいビールがおいしい時期になりますが、「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」を守りましょう。

2021年7月10日付799号22面から

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