三重県は6月12日、県内で10歳未満から70代までの男女12人(四日市市発表分3人含む)の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。クラスター(感染者集団)が発生した度会町の特別養護老人ホームでは、40代から70代の職員3人が検査で陽性と確認された。県内の感染者は延べ5126人となった。

 発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市3人、津・鈴鹿市が各2人、桑名・伊勢市と玉城・度会町、非公表が各1人。12日時点の県内の確保病床435に対する使用数は114、使用率は26・2%、うち重症者用は確保病床57に対し使用数9、使用率は15・8%となっている。

 度会町の特老ホーム「わたらい緑清苑」では、4月28日に職員1人の感染が判明して以降、職員ら7人、入所者ら27人が陽性と確認されていた。今回陽性となった3人は、これまでに受けた検査ではいずれも陰性だったが、職員や入所者らへの定期的な検査で判明した。同ホームでの感染者は37人となった。

 9日に発症した鈴鹿市の50代女性(パート従業員)は、同居家族2人が濃厚接触者、7日に会話をした親族1人が接触者に。同市の未就学男児は陽性者の同居家族で、新たな濃厚接触者はいないとみられる。

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