【水彩画家でテキスタイルデザイナーの伊藤さん(提供写真)】

 水彩画家でテキスタイルデザイナーの伊藤尚美さん(三重県伊賀市上野車坂町)の20年の歩みを集めた展覧会「伊藤尚美展 白虹 -煌びやかな安らぎ-」が4月17から25日まで市内で開かれる。

 国内や海外での作品発表など、精力的に創作活動を続ける伊藤さんは10年前から、古里・伊賀に拠点を置き、「1日の移り変わりを感じ、自然から飛び込んでくる色を基に、今までとは違うスタンスで」配色や模様を考えた布をデザインしている。

 今回は、約1000種以上あるデザイン原画、テキスタイルの一部を始め、ベビー服などコラボ作品の他、描いた絵が布として織り上げられていく過程を紹介したパネルの展示も企画しているそうだ。

 会場は国史跡・旧崇広堂(同上野丸之内)で、構成は地元で「ギャラリーやまほん」(丸柱)を主宰する山本忠臣さんが担当する。時間は午前10時から午後5時まで。入場無料。火曜休館。

 展示に当たり、過去の作品を久しぶりに手にしたという伊藤さんは「自分にとってはぜいたくな展覧会で、私も楽しみ」と話し、「暮らしに欠かせない布をいろんな世代の方に楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けた。

 また、18、19の両日は、ワンピースやシャツなど18型のパターンと好きな布を組み合わせてオーダーする限定30着の「仕立ての会」(有料)もある。

 問い合わせは旧崇広堂(0595・24・6090)まで。

2021年4月10日付793号7面から

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