10月31日午前7時50分ごろ、伊賀市上野桑町の伊賀線伊賀鉄道の線路に市内の女性(63)が運転する普通車が転落し、走行中の伊賀神戸発‐上野市駅行の電車(2両編成)と衝突。女性が頭などを打ち軽傷を負った。乗客と乗員約160人にけが人はいない模様。【伊賀署員から事故発生時の状況などを聞かれる乗客の高校生ら=伊賀市上野桑町】

 伊賀署によると、車は跨線橋のレンガ塀(高さ約1メートル)を突き破って落差約7メートルの線路に落下し、ドライバーの女性が車外に避難した数分後に電車と衝突した。同鉄道の男性運転士は車に気付いて急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。

 現場は同鉄道の桑町駅から北に約350メートル。事故原因について、ドライバーの女性が近くのガレージに駐車しようしてアクセルとブレーキを踏み間違えたのが原因だとみて調べている。

 事故発生後、乗客の高校生や会社員らは線路を歩いて約300メートル先の茅町駅に向かった。後方の車両に乗っていた松阪市内から電車通勤している男性会社員は「急ブレーキの後、車内アナウンスがあった。ゴリゴリという金属音がした。めったにない出来事で驚いた」と発生当時を振り返った。【線路を歩いて次の茅町駅に向かう乗客たち】

 同鉄道や市によると、事故で架線が切れており、全線が不通になっている。午後からはレッカー車で車の撤去作業が始まる予定。上野市駅‐伊賀神戸間、上野市駅‐伊賀上野駅間でいずれもバスによる振替輸送で対応している。