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スッキリしてる?【政調費】 伊賀34人666万円 名張20人882万円 収支報告書まとまる

返還額 伊賀、倍増の113万円 名張、約8万増の77万円

 2008年度に伊賀・名張各市議の使った政務調査費の収支報告がこのほどまとまり、両市議会事務局は全体の支出状況を市ホームページで公表した。伊賀市議会の支出総額は666万6319円、名張市議会は882万1922円、返還(残余)額は前年度比で伊賀が113万3681円と倍に増え、名張が約8万増の77万8078円だった。

伊賀は個人、名張は会派

 政調費は、報酬とは別に議員が調査研究に必要な経費の一部に充てることができる交付金。交付額は伊賀市議会が議員個人を対象に年間24万円、名張市議会は会派(1人会派含む)に対し、議員1人当たり年間48万円。

 伊賀市議会の場合、議員34人(うち1人は市長選出馬のため半期分のみ)の08年度交付額は804万円。そのうち支出は約82.9%だった。

全額返還や申請なしも

 返還額の内訳は、今年3月末で引退した議員13人中8人が残余分計59万6258円を市に返し、そのうち葛原香積元市議は交付申請を行ったが、全額の24万円を返還した。

 更に、市議選に出馬した当時議員の20人中7人が計53万7423円を返還したことなどから大幅に増えた。また、中岡久徳現市議は07年度に続き、08年度の交付申請を行わなかった。

最も多い「調査旅費」

 一方、名張市議20人が使った08年度の交付額は960万円で、支出の割合は約91.9%だった。使途目的で最も多かったのは「調査旅費」で、日本共産党を除く全会派(無会派含む)が行政視察に出掛け、総額は約353万円だった。

 次に多かったのは電話代、プロバイダー契約料などの「その他経費」約126万円、「研究研修費」約120万円、「資料作成費」約116万円、「広報費」約110万円、「資料購入費」約51万円、「広聴費」約6万円と続いた。

 会派別の支出額では、清風クラブ(4人)が204万円、自由クラブ(5人)が半期分の120万円、2人の民主クラブと心風会が96万円、9月で解散した沖津藻(2人)が半期分48万円で、規定の満額を受給した。公明党(4人)は180万9620円(返還額11万380円)、日本共産党(2人)は31万6895円(同64万3105円)、無会派の浦崎陽介議員は9か月分34万251円(同1万9749円)、昨年9月解散の共生会(3人)は半期分71万5156円(同4844円)だった。

電子手帳やメモリースティック

 資料作成費や資料購入費として事務機器などを購入した例では、ビデオカメラ9万9千円や電子手帳9万円、メモリースティック8本分(一括)2万9400円、DVDプレーヤー5千円、パソコン15万7500円、電子辞書1万6905円などがあった。
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