乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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乳がん、正しい情報の入手を

三重乳がん検診ネットワーク 小林茂樹医師に聞く

 生涯に乳がんを患う日本人女性は11人に1人――。国立がん研究センターは、このほど昨年までの「12人に1人」を「11人」に更新し(注)、乳がんにかかる人が増えていることを示した。有名人の乳がん罹りかん患も報じられるなど、乳がんへの関心が高まるなか、正しい情報の入手は欠かせない。10月は乳がん月間。乳がんについての疑問や知っておきたい点など、三重乳がん検診ネットワークの小林茂樹医師=写真=に聞いた。

 ―定期的にマンモグラフィ検診を受け「異常なし」だったのに、自覚症状が出て乳がんが分かった、というケースが報じられています。

 そういったがんは「中間期がん」と呼ばれています。検診と検診の間に見つかるがんのことです。見落とされる場合もありますが、乳がんが見つかった後に、前回の画像を見返しても何も見つからないということも多く経験します。これは検診で拾い上げることができない微小な病変が、検診後に急に大きくなったと考えられます。また、しこりを作る乳がんや乳腺もマンモグラフィには白く映りますので、乳腺濃度の高い乳房の場合、マンモグラフィでは乳がんを見つけにくいということがあります。アジアでは、欧米に比較して乳腺濃度が高い傾向にあります。

 ―確実に見つけるために検診の間隔を短くするという考え方はどうでしょう。

 乳がん検診において、科学的に有効性が証明されている受診間隔は2年に1回のみで、乳がんの心配があるということで検査間隔をやたらと短くすることは、被ばくが増加するなどのデメリットが生じます。検診を1年に1回以上受けることは勧められません。検診で「異常なし」でも何か心配なことがある場合は医療機関を受診してください。

 ―若い人は乳腺が発達しているためマンモグラフィ検診は勧めないということですが、家族に乳がんの人がいる場合、検診はどうすればいいのでしょう。

 家族や血のつながった人に乳がんにかかった人がたくさんいるなど、遺伝性乳がんを心配される方は、まずは専門医に相談されるか、日本HBOCコンソーシアムのホームページをご参照ください。

 ―乳房の痛みは乳腺炎などの場合が多いということですが、乳がんで痛みを感じることはないのですか。

 乳がんそのものが痛いということはありません。乳がんが乳管にとどまらず、痛みを感じる周辺の組織へ広がってはじめて痛みを感じます。痛みの有無で乳がんかどうかを自己判断するのには問題があります。

 ―「乳管にとどまらず周辺の組織へ広がる」とはどういうことでしょう。

 乳がんの大半は乳管にできる悪性腫瘍です。さまざまなタイプがありますが、大きく「非浸潤がん」と「浸潤がん」に分けられます。非浸潤がんは乳管にとどまっているものですが、浸潤がんは乳管を超えて近くの組織に入るもので、さらには血管やリンパ管を介して全身に広がっていきます。

 ―では、「早期」とはどの程度を指すのですか。「早期発見を」とよく言われています。

  早期乳がんとは、しこりの大きさが2a以下でリンパ節への転移のないものです。「早期発見を」と言うのは、乳がんは早期に見つければ9割以上治るからです。乳がんになる人が増える40歳以上は定期的に検診を受けてください。
(注)国立がん研究センターがん情報サービス「がんに罹患する確率〜累積罹患リスク(2012年データに基づく)」

伊賀タウン情報YOU 2016年10月前半(685)号」より

   

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