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伊賀市庁舎 図書館中心の複合施設に利活用 市が方針決定

 伊賀市は8月16日、中心市街地にある市役所移転後のにぎわい創出として、現庁舎を新図書館などの複合施設に、現上野図書館を新芭蕉翁記念館に利活用する方針決定を発表した。岡本栄市長は議員全員協議会の後の取材に「必要な機能が現庁舎の中で面積的に担保でき、財政的にも新築するより安価。合併特例債が使えて負担が少ない」と話した。市議会9月定例会で関連予算を提案する予定。

 市は今回の方針決定について、今年3月にまとまった市議会の提言書と、市の「賑わい創出検討協議会」によるグランドデザインの両方を精査した「調整案」だと説明。結果的には岡本市長が2013年12月に表明した構想とほぼ変わらなかった。

 現庁舎に導入する機能は交流型の新図書館を核に、忍者関係施設と物産販売、美術展示、観光案内・情報発信、カフェレストの6つを盛り込んだ。利用者数は「平日や休日、昼夜を問わず賑わいが期待できる」とし、市役所と現図書館の来館者数の年間合計29万1000人よりも25万9000人多い55万人を見込んでいる。

 施設規模は延床面積計約6000平方メートルが必要とし、市議会がまとめた現庁舎を解体して3000平方メートル以下のコンパクトな施設を新築するという提言は「機能確保が実現できない」と受け入れなかった。費用の比較では解体・新築が24・4億円かかるのに対し、保存・改修は約6億円少ない18・5億円で済むと試算している。

 また、改修する場合は20年3月が期限の合併特例債の活用でも「最も現実的な選択肢」だと優位性を強調。現庁舎の解体と新築が前提の市議会提言や賑わい検討協の主案は「埋蔵文化財調査の必要があり、出土状況で長期間にわたる可能性がある」と財政的リスクへの懸念を示した。

 改修後の維持管理経費は「軽減に向けた設備の検討は今後の基本設計業務の中で行う」とし、具体的な金額を示さなかった。14年の実績額はボイラーに使用する重油などの燃料費や光熱水費、通信運搬費など約5842万円と報告した。

 現図書館を活用する新記念館は単独で施設整備し、規模が1700平方メートル。改修費は約3億1900万円で、来館者数は昨年度で年間1万4164人だったのに対し、3万7000人に増えると予想している。「図書館は現施設や隣接地で充実を図るべき」とした市議会提案は、新図書館に必要な面積が不足し、増築や土地取得に高額な経費がかかるとの検証結果をまとめた。

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