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【紙面から】くノ一の「韋駄天」 祖父の励まし支えに 園村選手

100228_2.jpg 北は北海道、南は九州―。なでしこリーグ所属の伊賀FCくノ一の選手は、全国各地から集まってくる。親元を離れての生活で、心の支えになるのはなんといっても親身に応援してくれる家族の存在だ。【くノ一のFW・園村奈菜選手】

 FW園村奈菜選手(22)は、祖父輝男さん(83)の温かな励ましを受けて、けがによる不調を乗り越え、再び輝きを取り戻した。「日の丸を付けてプレーする姿を、おじいちゃんに見てもらう」のが園村選手の念願。【写真右下=園村選手(左)と祖父・輝男さん(園村選手提供)】

100228_2-2.jpg 熊本県水俣市の生まれ。両親、姉と兄、それに祖父の6人家族。小学5、6年生の時、陸上競技の100㍍で日本一になった俊足の持ち主だ。

 その韋駄天(いだてん)ぶりは健在で、スピードに乗ったドリブルと素早い飛び出しは、リーグでも指折り。昨季は13得点を挙げ、チームの1部昇格に貢献し、自身もなでしこジャパンの予備候補に選ばれた。

 中学から年代別代表候補に選ばれるなど、才能は早くから認められていた。高校卒業後は「INACレオネッサ」(現・INAC神戸レオネッサ)に入団したが、痛めていた右ひざが治らず、満足なプレーができずにわずか3年で解雇され、大きな挫折を味わった。

 「目標のあるチームで、もう一度挑戦しよう」と、「くノ一」の門をたたいた。小中学校時代は実家から車で1時間半以上もかかるサッカークラブまでの送り迎えをしてくれ、いつも試合前には電話やメールで励ましてくれる輝男さんの気持ちに報いたかった。

 その大好きなおじいちゃんが、昨年5月、体調を崩して入院した。代表候補との合同合宿の直前で、園村選手は「選ばれたのはおじいちゃんの応援のおかげ。がんばるからね」とメールをして、逆に輝男さんを励ました。

 病気の癒えた輝男さんは昨年9月、約1000キロ離れたくノ一の本拠地、伊賀市へ駆け付け、応援した。「サポーターの懸命な応援姿が印象的で、親切にされてうれしかった」といい、「奈菜にはチームのためにベストを尽くしてほしい」とエールを送った。

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