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シリーズ“社長にきく”第7回 馬は人生のベストパートナー 名張乗馬クラブ 奥西久雄クラブ長
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 お馬さん一家として、その名を馳せる「名張乗馬クラブ」の奥西久雄クラブ長。「努力することの意味を教えてくれた馬こそ人生最良のパートナー」と言い切る言葉の中に、"生涯現役"を宣言する決意がにじむ。

 スポーツ好きながら熱中するほどのものを持たなかった奥西青年は20歳の時、父親の楢雄さん(当時は団体職員)と訪れた淡路島で初めて観光馬に乗り、「その感触の良さ」から馬に惚れ込む。当時、幸いにも叔父が新聞販売店を経営していたため、年2回の休み、さらに深夜2時起床という厳しい環境に身を置きながら乗馬クラブ設立に向け自分自身を磨いた。

 1972年、馬6頭を仕入れ、22歳で名張乗馬クラブを創業した。当時、片田舎の名張で乗馬クラブは異質の存在。1年後、「乗る技術を身につけて」という父のアドバイスで、経営者と競技者という二足のわらじを履くことになる。


 転機は25歳の時に訪れた。その前年から元オリンピック監督の川口宏一氏に師事。三重国体に自分で調教した馬で出場して8位、全日本大会7位に入賞し、選手としてやっていけるという糸口を見出すとともにクラブへの信頼を勝ち得ていった。

 さらに、33歳で渡仏。仏国オリンピック監督マーシャルロジェ氏に師事し、それまでの調教や乗り方についての考え方を一変させた。「まさに目から鱗(うろこ)でしたね」。それを契機に外国馬の仕入れを始め、クラブ運営と調教馬の販売を両軸に、経営を軌道に乗せていった。

 その間、弟の哲也さんは装蹄(てい)師としての技術を習得。下の弟の稔さんは競走馬の調教師兼馬術選手として一人立ち。実父も県馬術連盟や全国乗馬クラブ振興協会など対外的な要職に就くなど、奥西ファミリーを形成していった。

 夢は国際的に通じる人馬の育成だ。選手兼監督として1999年の熊本国体には長女の真弓さんと親子揃っての出場を果たした。

これまでに国体および全日本大会の優勝馬を6頭と入賞クラスの馬を20数頭、さらにオリンピック出場を果たした馬も調教した腕を持つ。

 「馬と心を通わすことが一番難しくて楽しいところ。技術は後から付いてくる」が持論。「営利目的ではなく馬という生き物を扱っているということを1番大切にしたい」。そう語る奥西クラブ長の目は厳しさと優しさに溢れていた。

所在地 名張市夏見2586
資本金 2500万円
従業員 6人(うち正職員3人)
事業内容 馬術馬の調教と販売、人馬の育成
HP http://www13.plala.or.jp/nrc/


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