奈良・東大寺二月堂 「お水取り」行事に使う松明を運ぶ「松明調進行事」を25年にわたって支えている「春を呼ぶ会」(福本進治代表)が、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に選ばれた。地域の未来や文化を伝える取り組みを認定するもので、福本代表は「うれしい気持ちと、これからがスタートという責任の重さを感じる」と気を引き締める。【調進行事で松明を運ぶ高校生らの列(上)山から切り出したヒノキの丸太を割る高校生ら(左)(いずれも2010年撮影)】
760年の歴史があるとされる同行事は、名張市赤目町一ノ井地区の講員が継承してきたが、講員の高齢化で行事の存続が難しくなったことから、1988年から名張青年会議所が協力。2001年に同会議所のOBらで春を呼ぶ会を結成し、行事への支援の他、旧町のまちづくり行事に取り組むなど、幅広く活動している。
同会は名張ユネスコ協会(辻本進会長)を通じて3年前に未来遺産への申請を開始。2年連続で選考外となったが、今年度は同行事に地元の高校生を巻き込んで次世代に事業を引き継いでいる取り組みに特化して申請したところ、登録が認められたという。
登録すると、日本ユネスコ協会から応援金が贈られ、企業に協賛金を募ることもできることから、福本代表は「もっと若者の参加を増やしていけるように活動していきたい」と話している。
調製・調進 参加者募る
同会では2月11日(土)午前8時から同市赤目町一ノ井で行う、ヒノキを松明にする「調製行事」への参加者を募集している。参加無料。
一方、極楽寺から東大寺まで松明を運ぶ「調進行事」は3月12日(月)に行う。当日は、午前5時20分に名張市役所前バス停に集合。バスで極楽寺に移動し、徒歩とバスで奈良市内に向う。交通費と食事、保険代を含め1人3千円で、事前申込が必要。応募ははがきかファクス(63・9138)で、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、「〒518‐0729 名張市南町822の2、名張市観光協会内『春を呼ぶ会』」宛て、2月1日(水)から29日(水)までに申し込む。先着60人で定員になり次第締め切る。
問い合わせは名張市観光協会(0595・63・9148)へ。