てくてく歩記は三重県伊賀市、名張市の散歩道を紹介しています。観光にもお役立てください。いつもの道もふらっと歩けば違う景色になるかもしれません。

てくてく歩記 冬の青山山間部を歩く

桐ケ丘~老川~福川~奥鹿野~西青山駅

霜柱を踏みながら歩いて体を温める

 身近なウオーキングコースを実際に歩いて紹介する「てくてく歩記」。2015年最初は、伊賀市青山地区の山間部を東西に歩く約10・5キロを紹介します。(取材・山岡博輝)
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▲福川からひと山越え、
下り坂の途中から奥鹿野の集落を望む

 全国的に荒れ模様の天候が続いていた昨年12月18日、伊賀地域は少し青空ののぞく天候でしたが、気温は昼でも一桁前半ほど。暖かくなるのを待って、昼前にスタートすることにしました。
 まずは近鉄青山町駅から路線バスで桐ケ丘団地へ。雲の隙間からは少し日差しが入り、一緒に乗り込んだ年配の男性は「寒い寒い」と「ええ天気やなあ」を交互につぶやいていました。午前11時すぎに桐ケ丘東5丁目でバスを降り、進行方向そのままに東方向へ歩き始めました。

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▲老川の集落内を老川川が
流れる

ゆっくり舞う雪

 団地を抜けると後ろからの風が強くなりましたが、間もなく南へ折れると風は止みました。ゆるやかな坂を上っていくと、白くフワフワした何かが舞っている場面に遭遇。手をかざすと、それは風のない中をゆっくりと降ってくる雪でした。珍しい(?)光景にほっこりしましたが、休耕田の水たまりにびっしり張りつめた氷の寒々とした様子に、気持ちが引き締まりました。
 スタートからの上り坂は30分ほどで終わり、峠の下りに差し掛かると、急に足が喜んでいるようです。眼下に見え始めた老川の集落へと進み、ハボタンやナンテンなどで彩られた軒先を進んでいきました。川沿いまで下り、再び東へ。ほどなく、茅の輪が置かれた伊賀東照宮に着くと、ちょうど正午のサイレンが鳴り響きました。

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▲福川の県道とコリドールの交差点付近から
集落方向を振り返る

バスに道譲る

 小休止の後に歩き出すと、すぐ前にキセキレイが飛来し、独特の飛び方ですぐに去っていきました。ようやく青空が広がり始め、霧生上出行きの路線バスに道を譲って、福川の集落へ。上部をギュッとしばり、受験生のように鉢巻きをしたようにも見えるハクサイが畑に並んでいます。
 広域農道を横切り、新しい拝殿の八柱神社で小休止。砂利を踏むと、霜柱でザクザクと音がしました。山越えに備えて足を休め、林間に伸びる県道へ歩を進めます。流れてくる川のあちこちには、寒さの象徴でもあるつららが出来ていました。
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▲福川からゆるやかな
上り坂を山の中へ進んでいく

 強く吹き始めた風が、まるで車が近付いてきているような大きな音で迫ってきました。林の中に進み入ると、犬の鳴くような声がする方を見やると、駆けていく鹿の姿がありました。道は幅も狭く、「この先対向可」の看板がいくつも出ていました。
 山を下り、川の水量が増えてくると眼前が開け、奥鹿野の集落が見えてきます。茶畑の脇を通り、柏尾川にかかる中橋を渡って公民館の前へ。そこから続く急な坂に備えて少し休憩し、意を決して今回のコース最後の上りに足を進めました。

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▲写真上:福川の八柱神社。右は境内の霜柱

 集落を抜けると、途端に路面は木の枝と葉だらけに。急坂を上り続けて汗もかきましたが、すぐに寒風が吹き飛ばしてしまいました。なんとか峠を越えた直後、流れ出た水で路面がほぼ凍っている箇所に差し掛かり、路肩の土の部分をソロリソロリと下りていきました。

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▲奥鹿野から国道へ続く道は
一面の落ち葉

国道に合流

 路面の氷が少し溶け、せせらぎを聞く余裕も出てきたころ、視界が明るくなって国道165号に合流。国道脇のハイキングコースを進み、午後2時5分にゴールの近鉄西青山駅へ到着しました。歩数計は約1万6500歩。タイミングよく到着した普通列車に乗って帰途につきました。
 寒さの厳しい時期ですので、歩くことで体を温めるのも一案でしょう。また、時には今回のように、山間地では冬季に路面が凍結していたり、動物と遭遇したりすることもありますので、くれぐれも無理せず行動してください。


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