名張市は妊婦などの子育てを応援する風土をまち全体で育む「妊婦応援都市宣言」を12月定例会初日の1日に提案し、同日の可決を目指す。11月17日の市議会全員協議会で市が説明した。

 宣言は妊娠や出産、育児の不安や心配ごとに配慮し、母親たちに寄り添うことができる地域共生社会の実現を目指したもの。宣言名は、妊婦を中心とする命のつながりやその大切さ、助け合いの心を意識してほしいとの願いを込めて付けた。市によると妊婦を名に入れた宣言は全国初という。
 宣言後の取り組みとして、市民を対象に、妊婦や子どもと接する心構えを学んでもらう「こそだてサポーター養成講座」を開催。受講者には白いブレスレット「ホワイトリング」を渡してサポーターに認定する。リングは妊娠初期に母親の胎のうに現れる白い輪に見立てたという。市の子育て事業や小中学校の出前授業などに合わせて開催し、8000人程度の養成を目指すという。
 12月3日には、市防災センター(同市鴻之台)で、キックオフ大会を開く予定。国の制度である市内の子育て支援員111人をサポーターに認定、宣言の周知を図るという。
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