広大な開拓畑やヤエザクラ
半蔵の父が築城した千賀地城跡 花垣神社には江戸時代の句碑も

 三重県伊賀市内の「健康の道」13コースを記者が実際に歩いて紹介する「帰ってきたてくてく歩記」。連載10回目は、広大な開拓畑の風景などを楽しむ約11キロの「花守桜と服部半蔵ゆかりの地コース」です。

畑の一本道
 今回の発着点は貸農園などがある伊賀市農業公園。農村ふれあいセンターから農園内をぐるりと一周し、広大な畑の中の一本道を下り、千賀地城跡へ向かいます。
 千賀地城跡は服部半蔵正成の父保長が築城したといわれています。城跡へ上る階段は民家と民家の隙間の細い道を抜けるのですが、一旦県道へ出ると小さな案内石があるので、それを目印にすると良いでしょう。
 城跡からは県道を歩き、国道368号を越え、市場寺へ。ここには国指定の本尊木造阿弥陀如来坐像や木造四天王立像があります。ここまでスタートから約1時間。
 ここから更に妙覚寺を経て田守神社へ抜けるのですが、妙覚寺辺りは道が入り組んでいるので進行には要注意。何度も民家の庭先に出ては引き返し、事前に地図を下調べしなかったことを後悔しながらも、田守神社へ到着。
 ここからは迷うことなく一本道で、再び国道を越え蓮徳寺から県の指定天然記念物になっている花垣のヤエザクラと服部一族の氏神、花垣神社へ。
 花垣神社は赤い鳥居が鮮やかで、境内入口には江戸時代に建てられたとされる数少ない芭蕉の句碑が残されています。
 立正寺を経てふれあいセンターに戻る道は上りですが、最後の気力を振り絞ってゴールイン。
 全行程は約3時間。市販の歩数計で1万6110歩。途中、いくつか自販機があったので、水分補給にはこと欠きませんでした。もちろん、ごみは持ち帰りましたよ。
※「健康の道」は旧上野市が2002年に公募などでウオーキングマップを作成したもので、現在も伊賀市のホームページ(http://www.city.iga.lg.jp)で紹介されています。
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