YOUが送るオンライン読み物「シアワセを感じる100歩」

「忍ぶ」を楽しむ。

78.jpg
 「三重県に住んでいる」と、アメリカ人のT君に話したら「三重県!伊賀忍者の?あなた、忍者と関係ある?」と聞かれた。
 忍者とは縁もゆかりもないただの県民だと答えると、大層がっかりされた。
 東京五輪決定後、国を挙げて日本文化を売り込もうという動きがあるが「NINJA」はすっかり浸透しているようだ。
 
 そんなT君に、日本文化に造詣が深いアメリカ人のLちゃんが一言。
 「そこら中に忍者がいるとでも?ハリウッド映画に毒されてるわね」
 なかなか手厳しい。
 「忍者はね、文化的な意味で広く継承されているの」
 え。広く継承?
 カナダ人のN君も「忍術がそうだよ。柔道とか空手みたいに人気だ」と賛同。
 海外では忍術が武道として人気なのか?
 日本では学術的な研究とか一部の道場は別として、多分にエンターテインメント的だと思うけど。
 体育で必修になった「武道」の選択肢にも忍術ってなさそうだし。

 その辺をどう説明したものか。
 「みんな、忍術を他の武道と同じように思ってるかもしれないけど、日本では違うのよ」知識不足もあって言葉を探していると、「違う?そうか!」とT君。
 「特別なんだね!」
 いや、そうじゃなく。
 「だからあなたはっきり言えないんだ」
 って、何を?
 「いろいろ秘密なんでしょう?」
 ・・もうホントにどうしたらいいんだろう。

「忍ぶ」を楽しむ。のトップへ戻る
シアワセ感じる100歩のトップページに戻る

コメントする

執筆者・坪田多佳子プロフィール

1963年東京生まれ。ライター、小論文及び国語科専門プロ家庭教師。
「シアワセ感じる100歩。」は、2007年4月から2009年3月、朝日新聞の姉妹紙「RAKU(楽)」に掲載し、好評を得た。現在は「YOUよっかいち」の紙面と伊賀タウン情報YOUホームページで連載中。
日常生活で見つけた小さなシアワセをテーマに「~を楽しむ。」と題して1か月に1歩ずつ歩み続け、「100歩。」達成を目指す。
YOU紙面へはピンクリボンの記事も出稿。
趣味は読書、料理、英会話。インターネット上で、日本マニアの外国人に日本語を教えたりもしている。
家族は夫、息子、娘。松阪市在住。