YOUが送るオンライン読み物「シアワセを感じる100歩」

「食する」を楽しむ。

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  大学のHPを閲覧していた息子が「ここは昆虫の研究室」と言うので覗くと、タランチュラを頭に乗せる教授などの衝撃的な写真が数枚。
 バッタを天ぷらにする写真もある。
研究者たちは何でも試すのだな!と畏敬の念を抱きつつも別世界の話だと思った。
 ところが先月「昆虫食を考えよう!世界の食糧危機のために」そんな話が国連機関の報告書にあったというではないか。

  ニュースはメディアを賑わせた。
「海老っぽい!案外いけます」と言うアナウンサーや「色んな虫を楽しんで」とレシピを紹介する昆虫料理研究家。
 皆、陽気にレポートするが、虫が苦手な私は涙目になるばかりだ。
 一方で「偏見を失くせ!食糧不足は問題だ!」と叫ばれれば、慣れなきゃいけない気にもなる。
 日本にもイナゴの佃煮があるし昆虫食が普通の国もある。
 でも「オススメはカメムシよ」なんて言われると、やっぱりハードルは高いのだ。
  そんな折「庭のルコラの葉が伸びてきたんだが、どうやって食べるんだ?」と父から電話があった。
「サラダかな。あ、葉の裏には虫の卵が付いてるかも。よく見てね」と言うと、父は「そうか!ま、どうせよく見えないし、卵も食べときゃ同時にタンパク質もとれるってもんだ」と電話を切った。
 いきなり昆虫食のハードルを下げた父。
 食糧難が来ようとも、易々と生き延びるに違いない。

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執筆者・坪田多佳子プロフィール

1963年東京生まれ。ライター、小論文及び国語科専門プロ家庭教師。
「シアワセ感じる100歩。」は、2007年4月から2009年3月、朝日新聞の姉妹紙「RAKU(楽)」に掲載し、好評を得た。現在は「YOUよっかいち」の紙面と伊賀タウン情報YOUホームページで連載中。
日常生活で見つけた小さなシアワセをテーマに「~を楽しむ。」と題して1か月に1歩ずつ歩み続け、「100歩。」達成を目指す。
YOU紙面へはピンクリボンの記事も出稿。
趣味は読書、料理、英会話。インターネット上で、日本マニアの外国人に日本語を教えたりもしている。
家族は夫、息子、娘。松阪市在住。