YOUが送るオンライン読み物「シアワセを感じる100歩」

「進化する」を楽しむ。

066.jpg和歌山の赤ちゃんパンダの名前は「優浜(ゆうひん)」に決まったそうだ。
こんな風に折に触れ、話題になるパンダ。
だが、テレビを見ていた父は「あの体で大量の竹が主食だなんて非効率な話だ」と言った。
息子も「パンダって生き物としてどうよ。発情期が年に1回なのに、相手の選り好みまでするんだよ?」と、同調。
2人は、動物は環境に合わせて進化するんじゃなかったのか、あれでは絶滅の道へとひた走るかのようだ、とパンダの行く末を案じた。

パンダといえば、昔、親にパンダのぬいぐるみをねだったことがある。
私は「丸い顔のパンダが欲しい。
長い顔のパンダも売ってるけど、それとは間違えないで!」と念押しし、丸い顔を手に入れた。
後に、長い顔の白黒のそれは、パンダではなくスヌーピーと知る。
私がパンダに飽きた頃、すっかり人気者になった犬である。

人気者、で、閃いた。
「やっぱり進化よ!」と私。
「人が支配する環境に適応した進化。人間の庇護下で食物を得、繁殖のお膳立てもしてもらう。絶滅しちゃうから保護してねってわけ。それで、要所要所で人気者の地位を奪還するのよ」
ほくそ笑むパンダを想像しつつ「知的な進化よね?」と父と息子の顔を仰ぎ見た。
「ふ~ん」2人の反応が薄い。
私のパンダ進化論どこに穴があるのだろう。

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執筆者・坪田多佳子プロフィール

1963年東京生まれ。ライター、小論文及び国語科専門プロ家庭教師。
「シアワセ感じる100歩。」は、2007年4月から2009年3月、朝日新聞の姉妹紙「RAKU(楽)」に掲載し、好評を得た。現在は「YOUよっかいち」の紙面と伊賀タウン情報YOUホームページで連載中。
日常生活で見つけた小さなシアワセをテーマに「~を楽しむ。」と題して1か月に1歩ずつ歩み続け、「100歩。」達成を目指す。
YOU紙面へはピンクリボンの記事も出稿。
趣味は読書、料理、英会話。インターネット上で、日本マニアの外国人に日本語を教えたりもしている。
家族は夫、息子、娘。松阪市在住。