YOUが送るオンライン読み物「シアワセを感じる100歩」

「願う」を楽しむ。

065.jpg今年の夏、ショッピングモールで見た七夕飾り。
 その中の幼稚園児が書いた短冊が面白かった。
「らーめんがいっぱいたべられるおとなになれますように」
 ......いや、なれるだろう普通、と思いつつ、彼がこれを書いた状況を推測した。
「短冊にはお願いしたいことを書くのよ」とママ。
 ボクはすぐ(ラーメン食べたい!)って思ったけど、ママが「願い事なんだから、どんな大人になりたいかなんかがいいわね」って。
 あ~もうマジックでラーメンって書いちゃったよ!
 ま~いいや、おとなに......って付け足しとこ。


 大人にとっての願いとは、ありったけの欲望や大きな夢かもしれないが、子どもの願いはもっとシンプルだ。
 将来の夢にしても、一部の子どもは別として普通はころころ変わるはず。
 オリンピックのCMで「子どもの頃は皆スポーツ選手になりたかった」というのがあったが、私は一度もそう願ったことはなく、別の何かを願い続けたこともない。
 子どもが願うのはその時の純粋な思い。
 だから、大人にとっての小さなことにも大喜びできるのだろう。

 では、中学生位だとどうなのか。生徒のKちゃん(中1)に、指導の合間に聞いてみた。
「Kちゃんの今の願いって何?」
 彼女は即答した。
「読書感想文がなくなりますように!」
 ......子どもは今を、生きている。

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執筆者・坪田多佳子プロフィール

1963年東京生まれ。ライター、小論文及び国語科専門プロ家庭教師。
「シアワセ感じる100歩。」は、2007年4月から2009年3月、朝日新聞の姉妹紙「RAKU(楽)」に掲載し、好評を得た。現在は「YOUよっかいち」の紙面と伊賀タウン情報YOUホームページで連載中。
日常生活で見つけた小さなシアワセをテーマに「~を楽しむ。」と題して1か月に1歩ずつ歩み続け、「100歩。」達成を目指す。
YOU紙面へはピンクリボンの記事も出稿。
趣味は読書、料理、英会話。インターネット上で、日本マニアの外国人に日本語を教えたりもしている。
家族は夫、息子、娘。松阪市在住。