YOUが送るオンライン読み物「シアワセを感じる100歩」

「評価する」を楽しむ。

059.jpg今年初め、業者による情報操作で口コミサイトが問題になった。
 他人の評価を参考にし、自分でもよく口コミをする私は「個人の率直な意見が無になるではないか!」と拳を振り上げ、口コミ休止を決め込んだ。
 再開するなら高評価をしたくなる物に出会ったときだ。

 そんな折、友人がしきりに勧める化粧水を見つけた。
「この価格でこのしっとり感!」という彼女の感想を体感すべく購入し、うきうきしながら洗面台に置いた。
 コスト削減のためか容器はプラスチックでシンプルだ。
 コンタクトレンズを外し、化粧を落とし、洗顔。

 次が化粧水だ。
 適量を手に取り顔全体になじませる。
 これはすごい!
 ねっとりした触感が潤いを運ぶ。
 コスパも最高だ。
 評価するなら5点満点中4点以上、と思った。
 頭の中で「皮膚にどんどん染み込む感じが」と、評価の冒頭を考える。

 しかしこの潤い、何の成分だろう。
 確認しようと容器を手に取り、ラベルを見て......固まる。
「コンタクトレンズ洗浄保存液」!?
 悲鳴を上げてまた洗顔。容器が似ているとはいえこれを顔に塗りたくった上に高評価?
 口コミについて振り上げた、抗議の拳をこっそり下ろして胸に当てた。
 口コミ休止はもう、口コミ自粛に変更しようと思う。

「評価する」を楽しむ。のトップへ戻る
シアワセ感じる100歩のトップページに戻る

コメントする

執筆者・坪田多佳子プロフィール

1963年東京生まれ。ライター、小論文及び国語科専門プロ家庭教師。
「シアワセ感じる100歩。」は、2007年4月から2009年3月、朝日新聞の姉妹紙「RAKU(楽)」に掲載し、好評を得た。現在は「YOUよっかいち」の紙面と伊賀タウン情報YOUホームページで連載中。
日常生活で見つけた小さなシアワセをテーマに「~を楽しむ。」と題して1か月に1歩ずつ歩み続け、「100歩。」達成を目指す。
YOU紙面へはピンクリボンの記事も出稿。
趣味は読書、料理、英会話。インターネット上で、日本マニアの外国人に日本語を教えたりもしている。
家族は夫、息子、娘。松阪市在住。